記録的な降雪になりそうな東京で、四駆のクルマを回想。
初めての4WDは「エスプリランナバウト」のキャッチコピーで登場の初代エスクード。
クロカン(風?)にしてはスタイリッシュなデザインが好きで、中古で2台乗りました。
ブリスターフェンダーに短い全長、四隅に配置されたタイヤに踏ん張り感と力強さを感じます。
ラダーフレームの必要性は日本の林道レベルで必要かわかりませんが、副変速機付きの4WDはノーマルのオールシーズンタイヤなのに雪道でスタックすることなく走れました。
(常識的な一般道路)
リアシートは2人分でそれぞれ前後のスライドができ、背もたれも角度調整可。
天井が高くて4人乗車でも快適でした。ラゲッジは狭いけど。
いまのようにABSやエアバッグも無く、ドアも「ベンッ」と鉄板丸出しの開閉音。遮音性は低かった反面、4WDにしては車体は軽く990kg。現行のジムニーとそんなに変わりません。
ロングストロークの1,600cc 8バルブSOHCエンジンで、街中ではキビキビと気持ちよい走りができました。
エンジン・車体サイズと肥大化しているいまのクルマに比べ、未舗装林道でもちょうどいい大きさ。そんな気負わず乗れるところもお気に入りでした。
ラインナップはハードトップ以外に、幌モデルとハンスムートデザインのレジントップ。
いま実現するのは難しい遊び心じゃないでしょうか。
雪の中で初めて車中泊したのはこのクルマ。
ラゲッジが狭いので前後座席を倒した「フルフラット」で寝たのですが、フラットとはいえ凸凹したシート形状ですから安眠はできませんでした。
快眠には工夫が必要です。
それでもこのデザイン・パッケージングはいまでも魅力的です。程度のいい初代の中古があれば欲しい・・・。
もう一台の4WDはサンバー(オートマ)。
写真は八ヶ岳麓の林道でスタックしたときのもの。
4WDとはいってもフルタイムの生活四駆。
副変速機付きのJAサンバーなら脱出できたかもしれません。
2人乗車+キャンプ道具で、こう配の急なアスファルト路面を登らなかったことも。
助手席の友人があわてて飛び降り、クルマを押して事なきを得たことも・・・。
いざというときはやっぱりマニュアルが安心です。
積載性・車中泊の快適性・維持費など道具としての実用度は高かった。
生産中止が悔やまれます。