近所を散歩していたら小さな印刷所を見つけました。
奥の棚には鉛版の活字がズラリ。
活版印刷ですね。
まだ現役のようです。
いまはパソコンのフォントでデザインをしますが、
その前は写植の文字を使って版下という設計図のようなものを印刷所に入稿していました。
活版はさらに古い印刷方法。
ひと文字ずつ並べた金属製の文字版にインクを付けて紙にインクを圧着させるため、
微妙な滲みや紙の凹みが味わい深い印刷でした。
廃業した印刷所の方から文字版を分けていただいたことがあるのですが、
これがとても重い。
保管場所も必要です。
電算写植になってから微妙な文字詰めなど職人技もありましたが、
パソコンでデザイナーが文字管理までするようになって、
きれいな文字組が減ったような気がします。
細かいことですが、DTP化でクオリティは落ちていることもあるんです。
いまでも活版印刷に需要はあるんでしょうか。
世田谷の地主さんで、売り上げがなくてもいいのかな。
今度、名刺の印刷を頼んでみようか・・・。