神奈川に渓流のイメージがなかったが、
世附(よづく)川は支流・枝沢も多くて渓相も多様だという。
用賀インターから2時間弱の距離も魅力的。
しかも山女と岩魚の混生(放流)。
様子見で行ってみようと、朝9時出発。
この川には朝4時に始まる「沢割り」というローカルルールで頭ハネ防止をしている。
さすが激戦区。
入り口のゲート付近に車を止めて支度をすませ、
漁協の管理小屋にある地図にマグネットで入渓点を記していく。
すでに12時近くで、いまさらという感はあるが一応。
管理小屋からしばらくはC&R特区なので、ゲートからひたすら林道を歩く。
徐々に崖崩れ・陥没と路面が荒れ始めて少し不安になってきた。
2010年の台風の影響だそうだが、おとついには春の嵐があったばかり。
地盤が緩くなってる可能性が高い。
なぎ倒された木や増水した小濁りの流れから、
危険を冒してまで進むことはないと判断して撤退。
分岐まで戻り、先行者の頭をハネないように沢割りの印よりさらに上流目指して歩く。
川の様子を見ながら1時間以上進むが水量は相変わらず太く小濁りのまま。
落ち込みの続く小さな沢を見つけて入ってみるが、
水は澄んでるけど砂で埋まっていて魚の気配を感じない。
こりゃハイキングに来たと諦め、川辺で遅い昼食とコーヒーブレイク。
お湯を沸かす間に緩い流れにフライを流すと、バシャッと20cmほどの山女が出た。
とりあえず「ボ」は回避。
実釣1時間程度なんでこんなもんかと諦めがついたが、
次回はウェーダーの必要ない条件のいい時に来たい。