2015-06-15
2015-06-05
2014-11-17
2014-10-14
2014-09-30
2013-10-20
山里の釣りから【岩波書店】
アマゾンで中古の『山里の釣りから』を購入。
山釣りの本は絶版が多いです・・・。
『岩魚幻談』収録の内山節さん 著、自殺願望のある岩魚の話が印象的だったのですが、NHKの『病の起源』で鬱病の魚がいることを知りました。
執筆時はそんなことは知られていなかったはずですから、哲学者の視点は鋭いなぁと感心。
『山里の釣りから』はまだ読み始めたばかりですが、物事の捉え方とか勉強になります。
2013-10-16
岩魚幻談【朔風社】
まだ少し風がありますが、台風一過。
子供の頃に住んでいた平屋木造は雨戸も木製で、台風の風でガタガタとうるさかったものです。
ちょっとワクワクしたりして。
この本はそんな子供の頃の話でしょうか。
複数の著者のノンフィクションで、のんびりした昭和の懐かしい感じがします。
(初版は1983年)
湯川豊氏のお話は「信濃川上」。
「イワナの夏」だったかに収録されているものでしたが、他と読み比べると情緒感でしょうか、この方の文章は心に残りますね。
それと、内山節(たかし)氏の「岩魚が老いる」。
生死感といいますか、深かった。
読み応えのある322ページ。
禁漁中の秋の夜長に、山の空気を思い出しながら・・・。
2013-05-24
ドキュメント生還-山岳遭難からの救出【ヤマケイ文庫】
釣りの師匠から3冊の本が届きました。
すべてヤマケイ文庫。
そのなかの一冊ですが、いっきに読み切りました。
釣りで遭難した話は人ごととは思えません。
いままでたいした釣行はしていませんが、それでも山です。
焦ってパニックになったことが数回ありました。
暗くなった谷で行くか戻るかの選択をすればよかったものの、急峻な斜面に取り付いて動けなくなりパニックに。
無理に動かず深呼吸で冷静さを取り戻し、なんとかジリジリと這い上がりました。
バイクで杣道を走っていたらリアバッグを斜面に落とし、急な斜面で木や草でどこに落ちたか確認できず・・・。
軽い気持ちで探しに行くと、ほんの数十メートル下っただけなのに通ったところがわからない。
真っすぐ上がったつもりでもバイクを置いた場所とは違う所でした。
たった数十メートルでこんなに誤差が出るものかと驚きと怖さ。
もともと臆病なタチなので取り乱さず意識的に慎重な判断・行動を心がけてますが、これがなかなか難しい・・・。
沢の音が女の人の声に聞こえたり、夜行性の獣に出会ったり。
自分の手もよく見えない漆黒の闇でビバーグなんてしたくないので、今年も身の丈にあった釣りを楽しみます。
ひとつ心に残ったのが「不景気で会社が上手くいってなかったら、死んでもいいやって気持ちになったかも」という一節。
モチベーションも大事ですね。
2013-04-02
清水清一
『民衆史の遺産 第一巻 山の漂白民』で清水清一氏の「大地に生きる」は、数年間乞食(サンカとも表記)として共同生活し、一般社会と同化する行動を起こした実体験です。
清水清一氏に関してはコチラ。
大正〜昭和初期に、無所有・無保証で生きた人たち。
一面だけみると憧れでしたが、社会の枠の外での集団生活で独自の道徳観・宗教観があったことを知りました。
今の自分は捨てられないもの(こと)が多いし、不便・不潔さに対応できないので、せいぜい山釣りをしてキャンプするくらいですが・・・。
冒頭で「由来人間の生活は、詮じ詰めると乞食的か泥棒的かの二つの何れかであると思ふ」とあります。
優しく調和のとれた社会って・・・、なんてことを考えさせられた雨の一日でした。
清水清一氏に関してはコチラ。
大正〜昭和初期に、無所有・無保証で生きた人たち。
一面だけみると憧れでしたが、社会の枠の外での集団生活で独自の道徳観・宗教観があったことを知りました。
今の自分は捨てられないもの(こと)が多いし、不便・不潔さに対応できないので、せいぜい山釣りをしてキャンプするくらいですが・・・。
冒頭で「由来人間の生活は、詮じ詰めると乞食的か泥棒的かの二つの何れかであると思ふ」とあります。
優しく調和のとれた社会って・・・、なんてことを考えさせられた雨の一日でした。
2013-03-25
民衆史の遺産 第一巻 山の漂白民
世附川へ行ってから丹沢のことが知りたくなって、アマゾンで本を探していると「あなたにオススメ」みたいなコーナーにサンカ・マタギ・生地屋の興味深い単語が。
これだけセットで民俗学的な内容なら、とポチろうとしたら定価6,000円!
躊躇しましたが、買いました。
600ページ以上と読み応え充分。
著者の一人に柳田国男・宮本常一氏もいて、フィールドワークで集めた情報は貴重です。
まだ読み始めたところですが、伝説チックでおもしろおかしくという内容ではなさそう。
作り話や物語で6,000円も払えんです。
2012-11-17
ネイティブの言葉
シアトルの酋長の言葉だそうな。
とても興味深いので引用。
せせらぎや川を流れる輝かしい水は、ただの水ではなく、われわれ祖先の血だ。湖の水面に映るどんなぼんやりとした影も私の部族の出来事や思い出を語っているのだ。かすかな水の音は私の父の父の声なのだ。
ネイティブインディアン系の本を読んで共感できるのが、自然との関わり方や普遍的宗教観。
「今日は死ぬのにもってこいの日」なんて、すごい言葉。
ベストセラー小説「リトル・トリー」のようにインディアンものは真偽に気をつけないと、神秘的なイメージだけが膨らんでしまうけど・・・。
小さな部族単位で生活していたら山奥の渓流にコンクリの堰堤なんてなかったんじゃないかなぁ、などとぼんやり考えながら竿を振っている。
とても興味深いので引用。
せせらぎや川を流れる輝かしい水は、ただの水ではなく、われわれ祖先の血だ。湖の水面に映るどんなぼんやりとした影も私の部族の出来事や思い出を語っているのだ。かすかな水の音は私の父の父の声なのだ。
ネイティブインディアン系の本を読んで共感できるのが、自然との関わり方や普遍的宗教観。
「今日は死ぬのにもってこいの日」なんて、すごい言葉。
ベストセラー小説「リトル・トリー」のようにインディアンものは真偽に気をつけないと、神秘的なイメージだけが膨らんでしまうけど・・・。
小さな部族単位で生活していたら山奥の渓流にコンクリの堰堤なんてなかったんじゃないかなぁ、などとぼんやり考えながら竿を振っている。
2012-01-30
37日間漂流船長 【石川拓治 著】
困ったり辛かったりして行き詰まると、山の本とか九死に一生を得た本で気持ちを奮い立たせる。
立ってるのもやっとの時に。
副題が『あきらめたから、生きられた』。
水がないことはあきらかだ→あきらめる→他にできることがないか考える。
ここであきらめないと、心のバランスを崩して悪い方向へ向かう。
ん〜。
執着しすぎないほうが、気力を保ちつつ死ぬまでは楽に生きられる、と勝手に解釈。
いまでも遭難でお亡くなりになる方がいるから、生きていくには運もいるわなぁ。
ということは、死ぬまでの心構えか。
2012-01-27
釣りキチ三平 渓流釣り編
映画化されるほどメジャーなマンガなのに、読んだことがなかった『釣りキチ三平』。
少年天才釣り師いつも爆釣、というような軽いノリだろうと敬遠してたけど、自然との関わり方やら古い言い伝えの考察などオトナでも楽しめる。
渓流風景もリアルで。
2011-12-16
つりかげ【山本素石 著】
2011-11-30
山釣り【山本素石 著】
あの川この川と思いを馳せる禁漁時期。
こんな時は渓流釣りのエッセイを読んで慰める。
スリリングな源流の跋渉などもオモシロイが、
ただの釣行記ではなく、山里のふれあいや物悲しさを想起させる文章が心の保養になる40代。
近くの図書館で借りた本書の著者経歴をみると某宗教の分協会長とあり、
うさんくさい雰囲気にためらったが、タイトルに惹かれた。
内容は戦後から始まる山釣りのエッセイで、釣果云々より山の中での出来事が中心。
淡々として大げさな表現がないのに、情緒的。
渓流釣りをしているときに感じる浮遊感というか、現実感の無さというか、
そんなものを感じてもっと読みたいと検索すると、絶版ばかり。
��立風書房からも著書が出版されていたのは驚き)
と、本棚を見ると開高健と共著の『渓流味づくし』を持っていた・・・。
2010-06-10
Mr. Bike休刊
2010-02-11
【守る・増やす渓流魚】水産総合研究センター叢書
副題が『イワナとヤマメの保全・増殖・釣り場作り 』と、渓流釣り場経営に関する内容。
漁業法・水産資源保護法・水産業協同組合法と3つの国の法律があって、これを守らんと逮捕。
都道府県の規則を違反すると注意・警察へ通報・刑事告訴と、おおざっぱに「国」と「都道府県(知事)」の2つのルールがあるそうな。
昭和30年頃から無許可で国有林に入るレジャーの釣り人が増えて、根こそぎ釣っていってしまったと営林署員だった父親から聞いたことがある。
山での作業中に違法者を捕まえたこともあったけど、入山者が後を絶たなかったようだ。
��魚が減ったのはそれだけが原因とはいえないが)
法律や規則で決められるより前に、謙虚に自然と付き合いたいもんですなぁ・・・。
他にも卵からの生存率が1〜2%しかないとか、ヤマメの寿命は2〜3年・イワナは5〜6年とか「ほぉ〜、へぇ〜」と楽しめる内容だった。まだまだ勉強中。
2010-01-10
【われ山に帰る】高田宏(岩波書店)
2009-11-16
【イワナの夏】湯川 豊 (ちくま文庫)
2009-06-30
『目で見る日本登山史』
目で見る日本登山史
買ったきっかけ:
日本人の山への関わりをおおざっぱに知りたかった。
感想:
出版社の社会的役割を編纂した書籍では。
個人所有と思われる写真の掲載にそれを感じる。
明治時代の写真で、もともと山で暮らす仕事の人の服装と、舶来品を身につけた趣味の人との服装の違いに注目。極地がテクノロジーとともに一般化されることが「目で見て」わかった気がする。
おすすめポイント:
貴重なイラスト・写真で、「山に登る事」の概要をつかめた。
道具・書籍の紹介など、限られた紙面で盛りだくさんの内容だと思う。
目で見る日本登山史 | |
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