2014-09-30

【九月の渓(たに)で】梓 林太郎(光文社文庫)


本棚にたくさん並んだ背表紙から「おっ」と目が止まる瞬間。


ブックオフでこの本を見つけたのは、今年最後の岩魚釣りの帰りでした。
「九月」と「渓」に反応したんですね。
しかも「たに」とルビが振ってあるところに期待してレジへ。
作者名も「梓(川?)」「林」と山を感じさせます。

釣りのお話ではなかったんですが、蒲田川や梓川の地名も出てくるし、なにより山の小説ってだけで嬉しい。
内容はサスペンスなんですかね。
人情味のあるストーリーで暖かい気分にさせてくれました。
短編というのも読みやすかったし。

調べてみると、作者の梓 林太郎氏は1933年生まれの御歳81歳。
長く登山を楽しまれていたようです。

毎年、禁漁になると本に逃げるんですが、今年はしばらく山岳サスペンスで過ごせそう。