GW初日の土曜日。
谷はまだ暗い朝の4時半に車止めに到着。
お昼には20度を越えるとの天気予報だったので、
ウェットウェーディングの装備でしたが、気温6度と息が白い・・・。
一番乗りの期待で陽が射すのを待てずに「えいやっ」と川へ。
水の冷たさに一瞬怯みます。
ネオプレンのソックスに染みた水が体温で温まれば、身軽で快適な川のぼり。
14番の黒いパラシュートを流れに乗せますが、反応は無し。
流れの緩い巻き返しや岩陰を狙ってみると、
パシャッと小さなアタリが。
魚がいるだけで安心。
でも釣果の上がる日は、なぜか一投目でわかる気がします。
まだ時間が早い。谷に日が当たる9時くらいからが勝負!
薄暗い谷にいるだけで気分がいい。
9時を過ぎた頃にようやく暖かくなってきました。
日当りのいい場所でエスプレッソとカップラーメンの休憩。
優しい緑の季節です。
のんびり自分のリズムで過ごせる時間。
あぁ、シアワセ。
1時間ほど写真を撮ったりして釣りを再開すると、
暖かくなったからでしょうか、
流芯から反応が出始めてすぐに黒っぽいアマゴが釣れました。
サイズは20cm弱。
今年初でひと安心。
それから小物ばかりですが面白いように狙ったポイントで釣果が上がります。
15cmほどの影がゆら〜っと追いかけてくるのが見えると、
釣らないようにフライを引き上げる余裕が出るくらい。
ここでこれほど魚が釣れたことはありません。
他の川より禁漁が1ヶ月遅いので、10月に来た時は1匹だけ。
その帰りに林道を歩いていると、休憩中の林業の方が声をかけてきたことがありました。
「釣れたか?」
「いや、さっぱり・・・」
「釣り人が根こそぎ持ってくからだよ」
若そうな彼の表情は、よそ者の釣り人に友好的ではありませんでした。
4匹釣ったところで昼の1時。
まだ釣れそうな気配でしたが、こんなに魚がいることがわかっただけでもう充分。
自然に遊んでもらった、そんな時間を過ごせたことに感謝。
(釣れるだけで気持ちにゆとりができますね)